無限ワンアップ・改

さゆゆのメモ箱

号泣の紀伊国屋書店にて

いつも文庫本はブックオフでしか買わない。それも、108円コーナーの中からのみ。だから、いつも駄菓子を買う感覚で文庫本を買う。108円コーナーには、いわゆる文豪と呼ばれる作家のものから昨年のベストセラー小説まで、わりと幅広い品揃えが展開されている。だから店舗の規模が、大きければ大きいほどいろんな本に会える。読みたくて探してる本が、少し古めのものだったら、まずブックオフの108円コーナーに行く。108円コーナーで無かったら、普通のコーナーに行く。貧乏くさいかもしれないけど、108円ならためらいなく買えるからだ。読んでみて面白くなくても、108円だったら許せる。

だから普通の書店では、雑誌と漫画の単行本のみを買う。あとは、図書館には置かれない、マイナーな【どうしても読みたい本】が出てきたら普通の書店で買う。私の場合は短歌の歌集などがそのパターンだ。

 

このところ不安で不安で、毎日不安で仕方なくて、とにかく現実から逃げたくて、本やアニメや漫画の世界に没頭している。東京にいる若者で、かつ、帰る故郷もある自分が、どこにも行けないような気がしてしまい、ここではないどこかへ行きたくて。東京の平和な市を逃げだして、物語の世界に没頭していく。恋人たちが逢瀬を重ねる関東のどこかの街、大阪の繁華街、東海地方の自衛隊と高知の海を行き来して、宮城の県立高校のバレーボール部。福岡の精神病棟を脱走して九州を南下、人間は消え宝石たちが生きる架空の世界、野良猫が潜む目黒区に品川区とそれらの周辺。異能力者の集まる横浜の探偵事務所。学校に行くのをやめた少年が店番をつとめる秋葉原のアーミーショップ。銃を隠し持って犬吠崎まで爆走。ヒーローが活躍する日本。昭和の広島。弱者の集まる団地。九州、中国、ロシア、スペインはバルセロナスケートリンク。不思議なことが重なって起こる吉祥寺の街。自分を捨てた人が集まる不思議な島。もうどこでも良かった。没頭している間は現実世界のことを考えずに済む。自分とも誰かとも向き合わないで済む。いつまでもそうしていられないのはわかっているけど、それでも、ここではないどこかへワープしたくて、ページをめくる。

 

久しぶりに「文庫本を買うために」ブックオフではなく紀伊国屋書店に行った。ブックオフで見つからない【どうしても読みたい本】が出現したのだった。紀伊国屋書店は、田舎出の私にですら馴染みの、めちゃくちゃ大きな本屋さんだ。大きなビルのエスカレーターをふらふら上がって、最上階に店舗が広がっていた。文庫本のコーナーに行くと、ブックオフとは全然違う顔ぶれの本たちがたくさん並んでいた。このところ現実逃避にばかりふけっていたせいか、感受性がおかしくなっていたその日、すべてが刺激的だった。平積みにされた文庫本たちはピカピカの表紙を見せつけて、本棚に並ぶ文庫本たちの背表紙はひっそりと、みんな、客の人さし指を待っていた。いろんな本が私を手招きしているようでくらくらした。やかましくたくさんの声がするようだった。本の数だけ現実逃避の道があるという事実が、希望でもあり永遠の絶望でもあった。私が一生かけて物語の世界へ逃げ続けても、一生のうちにこの世に存在するすべての物語を食べ尽くすことはできない。この本が終わったら次はこの本、その次はこの本、そんなサイクルをどれだけ繰り返しても、読む本はなくならないのだ。

探していた本はすぐに発見できた。その作家は他に代表作を持ち、探していたその本はいわば2番手のような位置づけだった。新潮文庫の棚を五十音順になぞればあっさり見つかった。あらすじは知っていたけど、表紙を裏返してあらためてあらすじを読む。これだ、これが欲しかった。死ぬことを選んだ3人が、その前に、南の湾に迷い込んだクジラを見に行こうとする物語。あ、ヤバイ、と思った瞬間に涙がこみあげてきた。本を棚に戻して、店内のトイレでひとしきり泣いた。感受性が逆の意味でバカになっていた。最近しんどいことばかりで、その原因もよくわからなくて、こんなバカバカしいこと普段は絶対思わないのに、現実から逃げたくて本を読んで本を読んでまた新しく本を買いに来た自分がまるで薬物依存の患者みたいに思えた。人と向き合わないで、自分とも向き合わないで、酒にも逃げて、今度は架空の世界に逃げて。塞ぎこんでは、死ぬ勇気もなくて、そのくせ人が死のうとするような本読んで。ねぇ本屋ってちっともやましい場所じゃないのに!なんでこんなに涙が止まらないんだ!

 

わけもわからずにひとしきり泣いたあと結局買った本は、明日から読み始める。家に帰って積み上がった本と酒の空き缶を片づけたらさっきまでがバカみたいに冷静になって、本もアニメも漫画もほどほどでやめられる気がした。買ったのは窪美澄晴天の迷いクジラ」という小説です。

久々書きます

たぶん寒さのせいなんだけど、けっこう弱っています。薬が効いてるとき以外は死にたい死にたいとばかり考えてる。北陸の、葬式みたいな冬が嫌いで逃げてきた東京も同じように寒い。葬式っぽさは薄れても、冬は冬だった。きっとどれだけ南に行っても、冬というのは寒いものなんだと思う。だから、そんな憂鬱な現実と向き合いたくなくて動物たちは冬眠するのかもしれない。そして私は冬眠できないから、冬から逃げるには、多分もう死ぬしかない。11月の装備は80デニール十六茶、おしゃぶり昆布浜風。ゆでうどんに鍋キューブ。しかし12月は来てしまった。ヒートテックと裏起毛タイツとダッフルコートは待機中。私こんな歳になってもまだ、大まじめに、みんな死ねと思ってしまっている。あんまり死にたい死にたいって言ってたらたとえば不慮の事故で死んだとしても自殺って思われる危険性があるからあんまり言わんときます。でも死にたいと口にすることで救われる心もまたあるから、要するに、深く考えんとこ

宇宙から見れば私の存在なんてマジにどうでもよくて、だから人は(そしてバンプオブチキンは)天体観測をするのかもしれません。そういえばこないだ初めて流れ星を見たんです。ナントカ流星群がくるっていうから。彼が「おお、やべえ、ナントカ流星群だって」私「へえ何時?」彼「4時頃がピークらしいっす。行きます?」私「え…寒いし寝るよ……」だったつもりが、アニメ見たりダラダラしてたら晩ごはんもお風呂も遅くなり、結局2:00頃布団に入って、「行く気?」「行きます。俺ひとりでも」「今寝て(流星群の)ピークタイムの4:00に起きれる?起きれる?アラーム何個使う?」とわちゃわちゃ相談して、案の定寝ないまま2:30に出発。どうせ眠くないしついていく我。深夜徘徊デートだ! 寝間着の上からモコモコに着込んで歩いて近所の公園へ。道中でポケモンGO起動したら持ってなかったポケモンを2種類もGETできて嬉しい(いつもの散歩ルートなのに何故?時間帯?時間帯のせいなのか?)。コンビニで缶のコンポタを買ってホカホカ、しかしどういう角度にしても最後の一粒はやっぱり出てこないね。ほどよく街頭のない場所に行ってボケーと空を見上げました。最初は月明かりが強くて星が見えるか不安だったけど、コンビニの灯りからも離れて暗闇に目が慣れてくると、星がたっくさん。星座早見表アプリはGPSが狂ってて仕事してくれなかった。それでも、流れ星、私は1個だけ見れました。彼は2つ見たって。なんていうか流れ星というより夜空に直線が現れるって感じでした。お願い事なんかしてる暇ねーよね!「8頭身8頭身8頭身」めちゃ短くしてコレでも無理だね!まじの一瞬でした。いや、はたして、あれは流れ星だったのかなあ。でも晴れてて良かったです。1時間もいたら冬の大三角もオリオン座も少しずつゆっくり傾いてきました。オリオン座、個人的に冬の王様って感じがして本当に大好きです。たとえば私が道に迷ってしまっても、見上げれば星座ってずっと必ずそこにいてくれるから、強さと優しさを感じて……、星や星座というものの、そういうところが好きです。んー、ロマンチックか。その日はもちろん目にはコンタクトを入れて行ったけど、それでも見えてない星はきっとたくさんあって、私は視力を悪くしてしまったことをけっこう後悔しました。フジファブリックというバンドの「茜色の夕日」で、「東京の空の星は見えないと聞かされていたが、見えないこともない」という旨の歌詞が出てくるんだけど、むしろめちゃ見えるぞ。バーロー。余裕で見えるぞ。あ……、東京23区内とか行くとそうでもないのかな?

 

無善寺の冠DAY、毎月第3木曜「金髪メス豚GIRLの恩返し」の初回は、客が出演者しかいない状況で無事に終わりました。金髪やめてごめんなさい。でも、お客さんが出演者しかいない無善寺がめちゃ久しぶりだったから、アットホームで楽しかった。そしてこれまでレギュラーいっしょだった加藤夫妻の偉大さを感じた(人が集まる)。法師のアコギめちゃ新鮮だし良かった。パクりたい。同レギュラの須藤さんは確かに松野明美を感じさせる女の子でした。笑    みんな第3木曜遊びに来てね、枠空いてれば出演もできるから(ギターアンプしかないけど)。アッていうかスケジュール見たら今月も来月も工藤ちゃん対バンだ〜嬉しい!みんなおいで、生きづらい人きてきっとみんな温かく話してくれるよ私でも大丈夫だったんだから、なんだか人と話したいけど行くところないなって人もきて、こないだ対バンしたMUYOKUさんは無善寺のこと「大人の幼稚園」て言ってた笑、なんか楽しいことしたいな〜プラレールとか鍋とかバブロケットとか(ERAバーでライブ中にやって死ぬほど怒られたバブロケット)(当たり前)

 

年末年始のイベントの出演お誘い、全部おことわりしました。すいません!バカなことしてるなって思うけど、今の体と今の心で引き受けるほうがもっとバカなので最適解をとりました。(無善法師にも無善寺大晦日誘われたけど、帰省したいって伝えたら、おお、そうしなそうしなと言ってくれた)

脱皮しかけのまま飛んでるチョウチョなんておらんやろ!ライブだけが音楽活動の最前線ではないと同業者のギャルが言ってて、私もそれに同意しています。そういえば最近、ディズニー映画のプリンセスをエロい目で見ちゃう変わった人の歌をつくりました。あと「びくんびくん」ていう巨大生物の歌もつくりました。各所から許可が出たら載せます。次のライブは5日府中フライト、前述の同業者のギャルの企画ですね、フチュウといえばね、私の故郷は富山県婦中町(ふちゅうまち)というところの近くなんだけど婦中町が属するのは婦負郡(ねいぐん)←婦中町をフチュウ町と読ませといてコレ初見で読めるわけねーだろって幼いときから思ってる。

 

Facebook見てると病む

気分転換にベッドじゃなく床で寝てみる

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裏アカから引用:

『夢は最高のエンターテイメントだよ、ある意味ずっとゲームマスターだし、空も飛べるし、クライマックスで私は死ぬんだって思っても死なないし、物理的に会えない人にだって会えるし、いちばん最高な点は、目覚めたら全部なかったことになるところだな』

『夢で、1日1日を数えてて、「明日死ぬ」っていう流れがあって、私はわりと【でもこの世界の主人公は私だから絶対死なないようにできてる】ってこれまではどこか夢の世界でもそういう確信があって(だけどここが夢だってことには気づいてない)、でも最近はわりと夢の中で「ああ、死ぬんだ、嫌だなあ」ってマジで死から逃れられないって思ってるところある。これまでは【私はこの世界の主人公だから絶対死なないようにできてる】って思ってたんだけど最近夢の中の自分にそういう観念がなくなった。』

『そんで、死を目前にしたとき、心から「まだ死にたくない」って思ってる。』

『でも、変な自信があったときも「これは夢だ」って気づいてるわけではないから、明晰夢だというわけではなくて。なんか、自分が主人公の漫画か何かの中にいると思ってるのかな? 明晰夢は1年に1回くらいある。大体、自分がうまく走れないことをキッカケにして【これは夢だ!】って気づくことが多い』

『死の目前を意識する夢めちゃシンドイ。なんかすごくゆっくり道路の工事現場のラインがこちらに近づいてきて【あれよりあっちに行くと死ぬ】みたいなのとか。迫ってくる工事現場から必死に逃げる』

 

今月のことをプレイバック:

8日(土)は高円寺U-haでライブでした。出会った頃から、海月ひかりの「アーティスト」という歌がめちゃくちゃ好きで、本当に好きで、ギターでもやれるからコードを盗んで、自分のライブのリハでよく歌ってるんだけど、いざ本人の前でやるとすごく恥ずかしかったけどめちゃ喜んでくれた。笑。アーティストって曲がどういう曲なのかとか、ここの歌詞はこういう背景があったんだってことまで聞かせてもらって。黒葛原さんはギターの押弦がしっかりしてたしロックやブルースの系統を感じて刺激になった。ああいう運指もあるなぁ、とか。恋の歌がたくさんあるようにきこえて、すごいなって思った。私はそんなに経験ないし。海月姉さんは、歌声で泣ける、ピアノの音色で泣ける、メロディで泣ける、すごい。新しい世界と出会ってから私にできることまだまだあるってわかって、だからまだまだ続けます、って宣言したけど、俄然ヤル気です。歌声だけで泣けるって何なんだよ、ずるいよ、

13日(木)は新宿マーブルでライブでした。たまたま偶然に私のことを知ってくれた女の子が、通ってる学校主催の卒業制作のイベントに呼んでくれたのです。音響、照明、カメラ、録音、そして私を見つめるたくさんのお客さん。最高の環境でやらせてもらえて本当に嬉しかったです。対バンも刺激的で、楽しかった。みんなすごかった。けど、負けてられんわ。ひとりだからできることまだまだやりたい!誘ってくれたカナちゃん、ありがとうございました。

20日(木)は無力無善寺で月例レギュラーライブ。 これまで第3木曜は「狂乱天獄」というタイトルで、「天獄から来た加藤」ていう夫婦がレギュラーで出てて、私が途中からレギュラーになってそこに混ぜてもらったという形でした。それが、お仕事の都合で加藤さんはこれから第3木曜に来られなくなってしまうらしく、今回が最後の第3木曜ライブでした。これから狂乱天獄は第1月曜に移動らしいです。さみしくなるなあ。なんだかんだ、毎月いつも無善法師と加藤夫妻に励まされていました。長い間ありがとうございました。荒れてた時、泣きながら楽器も持たずに来て25分愚痴を喋って1曲だけ歌って終わり、ってライブとかもやった、笑。懐の深い場所です。……ということで、第3木曜のボスは私になりました。無善寺のスケジュール見たら第3木曜のタイトル「金髪メス豚GIRL」になってました。加藤夫妻いなくなった途端、第3木曜、人が全然集まらなかったら嫌だなー!笑。ミュージシャンの皆様、パフォーマーの皆様、無善寺で私と対バンしてください。2000円払えばOKです。ギターアンプしかないけど。

 

あと、今日(22日)、3年ぶりに美容院に行きました。抜毛症によって出来たハゲが恥ずかしくて、というか恥ずかしい以前に「そんなんで美容院行ってどうすんの?」ってくらいしか髪の毛が生えてない時期もあって。それで美容院なんか無縁な暮らしをしてました。それから抜毛症がだいぶ収まって、髪の毛もだいぶ生えてきたし伸びてきたし、給料日も来たことなので、勇気を出して美容院に行ってきました。

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地毛が剛毛の天パなので、縮毛矯正を。それと痛んだ毛先を切ってもらいました。「すみません、病気で、髪の毛が無いところが何か所かあるんですけど……」「髪の毛の長さも場所によってマチマチなんです……(ランダムに抜いてたから)」と美容師さんに恐る恐る伝えたら、それをきちんと踏まえて患部が見えないようにここは長さ残しましょう、とか、ここは切ったほうがいいですね、って逐一提案しながら進めてくれました。ビビってたのが馬鹿みたいだった。おかげでかわいくなれました。縮毛矯正+カットで12000円弱。これで人並みの髪型を手に入れることができるなら安い買い物だよ。私は、自分は醜いんだってずっと思ってて、片山さゆ里をやる時はせめてもの身だしなみの意味で金髪ウィッグをかぶってるから、そうじゃない普段の私は「人並みの見た目」になることを完全に諦めていました。でもこれでしばらくは少しだけ自分のこと好きになれそうだ。

根拠なんてなくていいよ

昨夜はベースメントバーでライブでした。カホリちゃん、将来楽しみだなあ。あしからズも良かった、どうやら同い年だから人見知りせずにもうちょっと喋れば良かった! そんで工藤ちゃんと岬たんと「光の森」って立ち飲み屋で少し飲んできた。アイドル現場の話聞くの超おもしろい。カルチャーショック。

ほぼ終電で最寄駅に着いて、コンビニでゼリーと豆腐のどっちを買うか考えながらうむいて一生懸命歩いてたら、すれ違う人に「片山ちゃん?」って声かけられた。びっくりして変な声出したら、友達のバンドマンだった。バンドが活動休止してから、めっきり会ってなかった。Twitterでも声をひそめてるから、思わず「死んだかと思った」と。夜中の1時に会うのがさすがにびっくりした、けど金髪だしギターしょってたから、そりゃ私だってわかるよね。彼は仕事着で、傍らには女の人がいて、幸せそうだった。私は、いつまでライブ活動を続けられるだろうか漠然と考えた。

 

最近のお気に入りがこれ、

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ガチャガチャで見つけてどうしても気になって回してしまった、リラックマの12星座巾着。かわいい。しし座の柄が出ました。私はおうし座だから本当はおうし座の柄が欲しかったです。でもかわいい&そこそこデカイので超使う〜

 あとフェイスブック始めてみた。面白さが半分、やっぱやめときゃ良かったが半分。 あ、でも、もう何年も会ってないピアノの先生と数年ぶりにやりとりできたんは嬉しかった。さらに、昔に喧嘩別れした奴に酔った勢いで友達申請送ったらリアクションなくて、こういう時自分ってバカだなあって思います。

 

毎日何もない繰り返し、だとしても、ちゃんと書き残しておこうと思った。ふと高校生のときのブログを読み返してみた。私は健やかだった。

ドラクエなのに攻撃力5桁、ポケモンなのに攻撃力4桁出るんだみたいな、そんな「ヤバイ」瞬間最高速度を目指す演奏ばっかしてるから、基礎がなってない。だけどヤバイ時は本当にヤバイパフォーマンスができるってこと、知識じゃなく体験として知ってるんです。そこはやっぱアベレージを底上げしたいよねって、こないだ師匠と話した。演奏で死んだりすることなんてきっとないけど、死ぬくらいのやつをやりたい。友達が私のライブで泣いてくれて嬉しかったし、これからもそんな演奏をしたい。

お客さんに「無限ワンアップ読んでます」と言われた

今週をプレイバック。

 

19日。

かずちゃんというイベンターの主催イベントに出る。高田馬場のハコ。私には珍しいお昼のイベント。7月に偶然知り合ったおかありなというシンガーがいて、この日一緒で。演奏を初めて観たんだけど、久しぶりに肝の座った女性シンガー見たなあって思った、とにかく良かった。表現力が強い(?)。西山さんも歌のお姉さんって感じでめちゃすごかった。ド真ん中ズンの2人とはこの夏何度もライブハウスで会ったなあ。

この日めちゃCDが売れて、おかげさまで無言歌集は完売になった。朝のせいか、ステージ出るまで超ナーバスで吐き気を催したりして(実際ちょっと吐いて)たんだけど、いざ出てみたら、そういう雰囲気を持ち込まずにバキッとやれた! なんか、この日のライブ、すごく【伝わった】手応えがあって、もちろんわかりやすい反応ってその日の物販の売り上げとかだけど、そういうのを抜きにして、なんか、お客さんが聴き入ってるってのがわかった。だからめちゃ嬉しかった。誠実に誠実にやれば、ちゃんと届くんだって思った。腐らずにきちんと丁寧にやろうと思った。

その日は、夜も別所でかずちゃんのイベントがあったので、いったん帰宅してギターを置いてから、そっちにも遊びに行った。知ってる人が演者で何人かいたので楽しかった。2月のポエトリースラムジャパンで知り合った友人の向坂くじらのやっているAnti-Trenchというユニットがすごく面白いよ。なんていうか「朗読ってさあ、もっと面白くなるだろ、なんか、こう、もうひといき!」みたいな痒いところに手が届きそうな予感がする。あと、バーレスクダンスっていう、「局部を見せないストリップダンス」(ウキウキペディアより)を見て、なんかすごかったー!女の裸をめちゃ近くで見たー!でも全然いやらしくないっていうか、むしろカッコよかった……来世でやりたい

 

21日。

吉祥寺ワープで、トウゲンの誓いってバンドのGt.Vo食券さんのお誕生日イベント。持ち時間は1人15分で弾き語り、出演者は15〜20人くらいいたのかな……? バンドのボーカルの人がたくさん集まっていた。なんかすごいすごくて、どうやら、1番目の出番の人「忘れてた」つって来なかったらしい!普通にバイト入れちゃったって…なんじゃそりゃ……笑

食券さんは2年くらい前まだ結構やんちゃしてた頃に私のこと面白がってくれた稀有なバンドマン。15分、ちょっとビビってしまって丁寧に丁寧にやったら見抜かれてたらしく「コードとか間違ってもいいから!もっと感情出しなよ!」って。あはは笑

バンドマンに囲まれるのも久しぶりだった。出番終わってフロアに戻ったら「お疲れっす!ライブ良かったよ〜!」って声かけてくれて、グラスをぶつければすぐに打ち解けることができる、あのライブハウスの空気感! こういう場でバンドマンに「やべえ」って言わせるのはめちゃ気持ちいいよー! ゆうせいからの栗橋さん、aricaの渋谷さんしか友達おらん…大丈夫かなあ…と思ったらシャルトリューのnecoさんに久々にお会いしたり、私のライブ来てくれてるお客さんが実は食券さんを古くから知ってたり、いろんな繋がりにびっくりした日だった。渋谷さんには「顔パンッパンだよ?」って太ったことを馬鹿にされた、悔しい、絶対痩せてやる。そういえば、あと、絵描きさんがいらして、出演者全員が似顔絵を描いてもらいました。演奏してる15分の間に特徴つかんでササーッと描いちゃうの、すげー。私のはこんな感じ

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じょうず。

 

22日。

またしてもお昼のライブで、「水中、それは苦しい」ってバンドのジョニー大蔵大臣さんとサブカル女子が集う、と銘打たれたイベント。新宿マーブルは初めてだから、呼んでもらえて嬉しかった。なんかいろいろしっかりしてた、また出たい(と、思ってたら10/13(木)にまた出ます!詳細は後日)です。話しかけてくれた皆様、そしてプリクラもらってくれた皆様ありがとうございました……。もらったギャラで、工藤ちゃんと岬たんとごはん食べた。日高屋で。私あんまり友達多くないからこういうのすごく嬉しい。次に3人で飲み行くときは私の人生相談および恋愛相談をしようと思います。

 

誠実に誠実に、10月もライブやります! あと、次に実家帰るまでにマイナス5kg、絶対!!ちくしょー!

イイネの罠

昨日は無力無善寺でライブだった。朝起きれなくてバイトの研修に行けないダメダメな私も、無善寺に行けば、まだ大丈夫だなって思える。無善寺では、いつも自分の演奏後にお客さんひとりひとりに「今演奏してた片山といいます、よろしくお願いします」と名刺のプリクラを配る。他のライブハウスとかだと、転換中のBGMうるさいしそもそも場所が広いからそれをやるのは難しいんだけど、無善寺ならできる。そういうところも好き。店主がちんちん出したりするけど。

 

私は、昔もだけど今も、やりたいことしかやってない。だから今もとても健やかに活動できているんだろうなあと思う。音楽をはじめてから、「何を求められているか」を考えたことがほぼない。「今日は共演者がこんな感じだから私はこうしなきゃ」「お客さんはこれを期待してるだろうからこれをしなきゃ」みたいなのがない。そういうのにとらわれるのが嫌だ。言いたいことも言う。彼氏だっているし、ハゲも晒した。それで離れていく人は最初から縁がなかったんだろうなと思う。人の目気にして芸事なんかやってられるか。ビジネスにするのは話が別なんだろうけど。ビジネスじゃないから、ずっと、自分がやりたいことだけやってた。そんなだから売れないんだよって言われる。でもやりたくないことやって売れて何の意味があるの。私は幸いなことにソロだから、気まぐれがあっても誰かに迷惑かけることはない。昔はライブ中にラジオ体操とかしてて(本当に古くの私を知る人だけしか見たことないと思う)、確かにみんな面白がってくれたけど、自分が飽きたからやめたし。自分主催の企画も、やりたいと思う時にしかやってないし、出演者も呼びたい人しか呼んでない。あとで文句言うくらいなら、楽しくなさそうな誘いには最初から乗らない。

現代、カテゴライズの時代、かつ、承認欲求を簡単に満たせる時代。承認欲求を満たすために、心の底では納得してないカテゴリに自分をカテゴライズしてる人、たくさんいるような気がする。○○系、って名乗るのは簡単だし、名乗ればその○○系を好きな人からは認めてもらえるけど、でも人間ってそんな簡単にひとことで表せるもんじゃないでしょ。

 

今やってること楽しい、最強、無敵!みたいに思えるのがいちばん健康。

5回読み返したら次に進める

去年の春から図書館でバイトしてるんだけど、今が閑散期で、プラス、今日はバイトが1人休んだためカウンターから離れられなかったのでカウンターにいる間めっちゃ暇で、Word開いて作詞する(業務用パソコンが目の前にあるので)、それも終わる、それから持参した本読むじゃん、それも終わる、そしたらいよいよすることがなくなって、返却資料の中から手近な本を選んで読んだりするけど全部つまんないので(大学図書館ですし)、わざわざ日本文学の棚まで行って読みたい本を取ってきて(自分の利用カードでちゃんと貸出をして)読んでる。なんかあったっけかな〜と探してみると、最近気になってた「羊と鋼の森」発見! いつのまに入ってたんだろう。最近の日本の文芸作品は全然置いてないうちの図書館も、芥川賞直木賞の作品は必ず入れてるみたいなんだけど、本屋大賞も入れてるのかな? それとも誰かから購入希望(リクエスト)があって入れたかな? 内容は、音楽っていいよなあと思える話だった。これがあれば私は大丈夫っていうものと、これを指標にして進んでいけばいいんだっていう星座のようなものについて考えたりした。私にそういうものはあるだろうか。

あと、本を読むスピードが速くなった気がする。前々から多分、速いほうではあったけど。一時期は病気のせいで、ひとつの文章を5回読み返さなければ次に進めなかった。バイトの契約書も、プリントも、取扱説明書も、ソーシャルメディア利用規約も、夜行バスの予約メールも、友達のブログも。授業のレポート提出も手につかないし、そもそも読書なんてできたもんじゃなかった。その時から思えば今はとても幸せだ。読書は苦しいものじゃないんだ。文字を目で読んで、想像して、頭の中にできあがった景色を見ながらまた次の文字を読んで、そしたら別の新しい景色が広がって、キャラクターが喋って、別のキャラクターがそれに答えて、会話になって。進むほどに世界が色濃くなって、輪郭がハッキリして、景色の移り変わりはどんどん加速して、いつまでも本の中にいたい! 誰にも邪魔されたくない! 病気に関しては、確信はないけど、ここまで読書を楽しめてる今、多分もう大丈夫なんじゃないかと思う。5回って数字に何の理由も根拠もなく、ただ不安に振り回される形で「そうだね」とか簡単な文字列すら5回読み返してたけどホント馬鹿馬鹿しかったな、5回も読み返すのは大切な人へのメールとかだけでいい。