無限ワンアップ・改

さゆゆのメモ箱

セーブしたい

あの子、たくさんのいいねに埋もれてきっとそう遠くない未来死んでしまうんだろうなと思った。不特定多数の好意、善意、そして悪意、たくさんの矢印があの子に向いている。でも早めに死んだほうが幸せなのかもしれない。あの人の本気は噂より大したことなくてガッカリした。ここ片田舎の集落に住みながら世界と繋がるにはインターネットしかなくて、ずっとスマートフォンの中で生きていけたら楽しいのかもしれないけど、そんなの絶対絶対不健康だしおかしいぞって、心の中の老害が叫んでる。私もそうだと考えてる。インスタと顔本とツイッターとハム速が世の中のすべてだと思ってる高校生が世界の真実に気づいて今日も日本のどこかで黒歴史と共に爆発してる。わかるよ。だからスマートフォンよくないなと思って、借りてきた小説を読むけど、本質的にはしてること同じやんけと思って、じゃあ何する? 結局またスマートフォンの中に逃げて、写真フォルダの、去年の夏に死んだ飼い猫の姿を何回も何回も見てる。かわいい。かわいい。触りたい。思い出を何回も何回も、しゃぶりつくして、しゃぶりつくしてもまだ味がなくならない。さみしい。私さみしい人だ。

痩せたいね私すごく痩せたい。でも食べたい。本気で病むと10kgとか簡単に痩せるけどリアルガチにしんどいからあれはもういい。お腹はカラッポなのに、口や喉元が食べ物を通してくれない、通行止め。ウィダーインとかしか通行許可おりない。バカだよねえ、せっかく生えそろったのにまた大量に髪の毛抜いちゃって鏡を見るたびに落ち武者みたいなオバケがうつっていてしんどい。私は抜いた髪の毛をその都度いちいち確認しているんだけど、最近は、「これ白髪かな」って思って抜いた毛が白髪である確率が高い。白髪はレアアイテムみたいな感じ。不思議なことに髪の毛抜いてると安心する。罪悪感と安心感を同時に得ている。図式は完全にドラッグといっしょかもしれん。死にたい。死にたい。こんな20代女性になるって10代の私は思い描いてなかった。

富山に帰ってきてから毎日を過ごして、お風呂は広いしちゃんとしたごはんも食べられるし家族といるのは安心できるのに、それなのに、セーブポイントがいつになっても見つからない。絶望感に苛まれている。明日は見つかるだろうか。どこにあるのかわからないままずっと歩き続けている。セーブしたい、セーブしたい、いつ倒れてもまたすぐやり直しができるように。毎分ごとにだってセーブしたいのに。それはそうと、アーティストを名乗る人で狂ったふりしてる人たちが本当に無理です。無理でした。無理だと判明しました。まっとうに生きれよ。本当に狂ってる人に失礼だよ。私も大人になったから。とりあえず金髪のヅラまたポチる。朝がくる。眠れない。窓の外すぐそこで1分おきにキジが鳴く。けーんけん。頼むから黙ってくれ