無限ワンアップ・改

さゆゆのメモ箱

何もできない

順調かと思えたパートタイムジョブに、ある日突然行けなくなってしまい、そのまま私が自主的にやめるような形でクビになった。東京を離れてからアイデンティティをずっと探してたけど、とうとう自信が底をついた。こんな簡単なことすらできない自分なんかにはもう一生何もできないんだとまで思った。でも自業自得だから仕方なかった。自尊心がズタボロだ。(まー仕事が合うか合わないかで言ったら合わなかっただけの話よね〜!ギャハハ!っていう自分も半分いるから大丈夫だけど)
仕事をやめる少し前、かかりつけの心療内科の病院に行って最近のことを先生に話した。朝から酒を飲んで1日ひっくり返ってるだけの日がしばしばあること、それを心配した家族に財布を預けるも抽斗の奥などからお金を見つけて酒を買いに行ってまた同じ繰り返しをしてしまうこと、それが理由で仕事をサボった日があったこと、それが理由で友達との約束をキャンセルしてしまったこと、それなのに飲まなきゃ不安で不安で酒がやめられないこと。
先生は仕事をやめなさいと言った。ストレスの根源はきっと仕事にあると。私の病気「強迫性障害」の患者は、細かいお金のやりとりや数字の確認などといった仕事を最も苦手とするということらしい。スーパーの中でもレジはその最たる部門だ。言われてみればいつも出勤前「間違えたらどうしよう」「取り返しのつかないことをしてしまったらどうしよう」と怯えていた。その怯えが膨らみすぎて出勤できなくなったのかもしれない。先生のアドバイス通り、仕事をやめた。

近頃何もしてない。ギターも弾いてないし歌も作らないし詩も書かない。何もつくる気がしない。創作に対する意欲がない。
何をしているかというと、唯一本だけは読んでいる。アニメも見ている。音楽はきかない。
楽しそうなことしてキラキラしてる友達をiPhoneごしに見ている。私は今はそっちへは行けないな。さみしくも悔しくもなく、ただそういう事実だけが横たわっている。
東京は、夢みたいな場所だ。本当にあの土地に、また戻るのだろうか。