わたしはGカップの保育士

私はシンガーソングライターだけど、昼間は保育士をやっている。毎日朝早く起きて、出勤して、エプロンを着て、預かった最後のひとりを夕方保護者に渡しエプロンを脱ぐまでしっかり保育士の顔をしている。自宅は港区にある2LDKのマンション。子どもに接する日々で培われた明るいコミュニケーションスキルとGカップと幼い顔立ちで、常に男の人に言い寄られているし、高校の頃から今まで彼氏が途切れたことはない。今一緒に住んでいる彼氏のタカヒロは小学校の教員で、3年生のクラス担任をしている。私は言ってないからタカヒロは知らないけど、一夜限りの相手も、これまでに数えきれないくらいいる。男のひとは扱いやすいので、会ってそういう流れになったら、さゆちゃんなら仕方ないなあって言いながら高級イタリアンもお酒も奢ってくれる。いろんな男と関係をもったけど、バンドマンとは何度も寝た。ライブの打ち上げに出たら、流れでなんとなくそういうことになる。ボディタッチを多めに楽しくおしゃべりしつつ、話題をアダルトな方向に持っていって、ここぞというタイミングで一押しすればコロッといける。彼らは金こそないけどやはりバンドマンというだけでモテるせいかとにかく女の扱いが上手い。言葉やさりげない所作で、心をときめかせてくれる。もちろんタカヒロのことは好きだけど、キープっていうか

………え～～～～～～そんな世界実在すんの？？？？？？？？？？？書くのやーめた、むなしくなってきた、てかそんな女は音楽をやる必要がどこにもねーしおそらく音楽やることを必要としてねーんだよな保育士さゆちゃん設定ガバガバか～い。つら。こんな憎い女、小説にしてしまおう。そんで凄惨な結末に突き落としてやろう。いや小説にしてもつまんな！！！！しょーもな！！！！たぶんリアル保育士のわたしは本当に好きな男の人とワンチャンありそうな気配がなければ打ち上げなんか出ずに帰って翌日朝早いしイヤまじで翌日早いんだし帰って寝るよ。(ホントおまえホント、その、そういうとこだよ)　わたしの世界のわたしは処女だし月収が15万いかないし(おい嘘つくなよ。10万もいっとらんやろ)美容院こわいから行ってないし高い飯といえば焼肉チェーン牛角。勤務中は利用者の目を盗んでカウンターでこっそり昆布を食べているヒラ以下の職員です。イタリアン。家でスパゲティ茹でてキューピーのペペロンチーノソースかけ食う。もしくはサイゼリヤのことを指す。