無限ワンアップ・改

さゆゆのメモ箱

荒野に出るしか

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ウエノ・ポエトリカン・ジャム6(UPJ6)に昨日今日と行ってた。詩のイベント、と言いつつも、この多様性は詩という単語には収まりきらないよね。スッタフやりつつ観た。メチャクチャ楽しかった。どうしよう。楽しかったというか、居心地がよかった。「走れ、言葉、ダイバーシティ」という触れ込みらしいんだけども、ダイバーシティつまり多様性が幅広く感じられて、とにかく本当に居心地よすぎた。友達がたくさんいたというのもあるけど、ひとりでいる間もずっと居心地がよかった。ラクだったというか。誰もを認める雰囲気というか。パリピもナードもいた。普段ライブで出演してるライブハウスやライブバーも、いろんな人がいるけど、いつにも増してそれが極端に幅広く感じた。それでもみんな根底に同じ志し(?)があるのが、あまりにも居心地よくて、ここにいたみんな明日から日常に戻って大丈夫なんだろうか、またやっていけるんだろうか。と思った。

本当にたくさんの方が出演していて、ゲストでも40組こえてる?オープンマイク含めたら100組は余裕でこえてる。すごい規模だ。2日間で来場者は1900人だって。やっぱ需要があるんだなと思った。主催の三木悠莉さんイコマさん本当にすごい。バイタリティが。すごい。だって日本で今こんなフェスないよね。みんな詩を求めてるんだなあ。「詩」というとだいぶ限られたイメージ(なんていうかマジメ)だけど、詩っていろんな形をしてるんだと再確認できた。ダボダボな服着てるラッパーたちも詩だし。ギター持って歌う人も詩だし。外国語を喋る方も詩だし。すごいなー

スッタフ仕事もあったから、全部を観られたわけではないんだけども。強烈な人がたくさんいる中で強く印象に残ってるのは、TOLTA、宮尾節子さん、谷川俊太郎さん、石渡紀美さん、TASKEさん、GOMESSくん、狐火さん、枡野浩一さん。TOLTAは現代の演劇って感じで面白かった、スタンダードな朗読の方が続く中で、オッ?と思った。宮尾さん谷川さんの流れではかなり泣いた。谷川さんは昔から詩を知ってるという補正もあるけどメチャクチャ泣いてしまった。生きてる伝説やんか。淡々と読んでるだけなのになんで泣けてくるかといえばやっぱり言葉の純度と強度だと思った。日本中のみんながこの人の詩を読んでるということがすごい。石渡さんはパフォーマンス最後の「荒野に出るしかないのだ」が強く記憶に残ってる。TASKEさんは、朗読ではありながら、言葉をこえた何かがぶん投げられてきてすごかった。なんなんだ。GOMESSくんはライブというかあれは、定義できない何かだったけどすごい堂々としてて自信にあふれてて楽しそうで、見てて痛快だった。狐火さんは前々からずっと音源聴いてた、でも音源よりライブのほうが断然やばくて、2日間とおしていちばん泣いたアクトだった。なんかこの方は自分と似てるな、ってきっと多くの人に思わせてしまうんだろうなあ。人の感情が揺れる瞬間って、それを観る人の感情も揺さぶるし、演技ではないそういうのを見たい。狐火さんはそれを隠さないからかっこわるくて本当にかっこいいし、好きだし、客席の「待ってた」感もすごかった。実際わたしも「待ってた」。枡野浩一さんは著作をずっと読んでいたから「実在したのか!!!!!!」という気持ちだ、、、

 

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↑1日目の「新橋サイファー」のみなさん、楽しそうで思わず写真撮ったわ。サラリーマンの街・新橋で仕事終えたあとサイファーやるって最高すぎる。笑

 

あと、わたしが行ってた(8年かよった末にリタイアしたのでメチャクチャ思い出のある)東京学芸大学に在学中のラッパーの方たちと出会った。嬉しかったな。まさかこんなところで出会うの、面白すぎるな!てか学芸大でラップやってる方いらっしゃったのかと思って超テンションあがる!みなさんそれぞれ「俺5年生っす」「明日から介護等体験(←そういう必修的なやつがあるの)行きます」「実習で世田谷小(附属小)行ってきます」と話してて、ワアァァァ頑張れ〜〜〜〜!!!!!!思った。いやなんかもう表現者には学芸の環境って正直しんどいよなと思う。好きなこと好きなようにやっていきましょう、、、