無限ワンアップ・改

さゆゆのメモ箱

君の○○を○○たい

なんかふと気づいたんだけど、人のゲロを初めて見たのが東京出てきてからだ。富山にいるとき、人のゲロを見たことがなかった。富山にいるときと言ったらいいのか、20歳すぎてからと言ったらいいのか。なんにせよ東京出てきてから初めて見た。駅のホームで人々がある部分を避けて歩いてて、何かな?と思ったら、ゲロだった。最初それがゲロってわからなかった。なんか、ものすごいショッキングだった。他人のセックスとか痴漢とか万引きとかを見てしまったのと同じ気持ち。それか死体。死体だな。死体を見たときの気持ちにいちばん近い。車に轢かれた動物の死骸とか。そもそも公共の場でゲロを吐く人がいることも衝撃だった。わたしはこれまでとてもきれいな世界で生きてきたんだなあと思った。さすがにもう慣れた。慣れって嫌なもんだな。金曜や土曜の夜にそこそこ利用者の多い駅に行けば観測できる。タイミングがよければだけど(大抵のゲロはすみやかに清掃されてしまうので)。

東京や、東京以外のそこそこの都市で育った人たちは、人のゲロを目にして駅を利用して生きてきたのかと思うと、途方もない気持ちになる。たかが他人のゲロごときで何を言ってるんだって話なんですけど。わたしの育ったところは、近隣にクマが出没したから今日は午後の授業なくなり集団下校ですよみたいな環境で、人間の母数がまず少ない。

だけどそんな世界にもたぶんゲロはあったんだと思う。気付かなかっただけかも。みんながみんなちゃんとトイレでキメられるわけがないもん。ただ単に、たくさんの人が利用する駅とかだといやでもスポットライトがあてられてしまうんだな。ゲロに。

これはわたしの性癖なのかわからんけど、他人のゲロって、チラッと見てしまう。チラッとだけ。まじまじとは見ない(そんなことをしていたら本当のヤバい奴になってしまうので)。チラッとだけ見る。たとえばこれが猫や鳥の死骸だったらマジで1ミリも視界に入れたくないんだけど、ゲロはちょっと気になる。何を食べていたとかがわかるので。これあきらかに直前にラーメン食ったんだなとか。人のゲロにふれる職業のみなさんにBIG RESPECTS.