無限ワンアップ・改

さゆゆだよお

本番が本番じゃなくなる

先月から、駅伝のアニメを毎週見ている。(ちなみに言うとコレです)

この物語は箱根だからスケールが全然違うけど、わたしも小4から小6まで町内の駅伝大会に出ていたのを思い出した。地区対抗のやつ。練習の風景なんか全然思い出せないのに、本番だけやたら鮮明に覚えている。いろんなチームへの声援が混雑して聞こえて、前も後ろも気にかける余裕がなくて、自分の息がめちゃくちゃハァハァうるさかった。そんで、一瞬で終わった。息が苦しいとか思う間もなく一瞬で終わった。言うても、たった1000メートルだから、時間にしてほんの数分。でも2か月だか3か月だか毎日、あんなに練習したのに、本番は一瞬で終わった。思い返してみれば駅伝以外の「本番」も、一瞬で終わるものばっかりだったなあと思う。合唱コンクールの本番とか、演劇の本番とか、かるた大会とか。本番っていうものは基本的に一瞬で終わる。それは、本番を本番たらしめているのが「一回性」と「緊張感」だから。だと思う。この1回にすべてをかけるんじゃーーー!!!!ていう、爆発してしまいそうな緊張感が、本番にはある

ライブハウスでライブを初めてやったとき、それも「本番」だった。ステージに出る前は緊張して爆発しそうで手足が震えた。ライブを何本もやるようになったら、次第に「本番」の感覚がなくなっていった。全部が本番のはずなのに、本番を本番と思わなくなった。本番は基本的に非日常そのものだけど、頻繁に本番を繰り返していたら本番は日常になる。それが良いのか悪いのかわからないけど、とにかく、そうなった、わたしは。仕方ない。何事も、繰り返すと慣れてしまうから。

慣れたといっても、やっぱりときどき「本番」の日はある。お客さんがメチャクチャいるとか憧れの人と共演だとか。今、本番前の、あの爆発しそうなストレスを、心から欲している。そしてそのように感じている以上、わたしは今一度、姿勢を正す必要があるのかもしれないと思う