無限ワンアップ・改

さゆゆのメモ箱

すごく衝動的になっている。衝動的になっているときは風呂も食事も着替えも一瞬で終わるので便利だ。自分に傷をつけたい。腕などの皮膚を切りたい。指の先まで力が入ってかっかとしている。震えている。いまみたいな精神状態の大人が犯罪をつくるんだと思う。今ならわかる。空虚だ。そのくせ破裂しそうなくらいに膨らんでいる。今にも爆発しそうだ。なのに空虚だ。死にたいと思う。漠然とさみしい。このさみしさをなくすことは永遠に不可能だという確証がある。本当はわかっていたけど見ないふりを続けてきた。このさみしさをいなして暮らすことが人間の課題なのだと思う。明日や明後日や来週のことを白紙にしたい。何もしたくない。好きなことだけをやりたいとすら思わない。何もしたくない。空虚だ。今、何もかもをなかったことにしたい。この夜が明けたら給料が振り込まれているので、新幹線で実家に帰って、家族の顔を見て、謝罪と感謝を伝えて、忘れないように家族の顔を目の裏に焼き付けて、安心したら近所のダムに飛び込んで生活を終わりにしようと思う。恋人には手紙を書く。本当のことを口で言うほどの瞬発力はわたしにはなきので、じっくり言葉を吟味して選んで、紙に書きつけたものを渡したい。その方法がいちばん良い。それが本当のことだから。さよならだけは言わない。言ったら全部を見抜かれてしまうので