0724 過去エッセイ「vs生理」

ずっと水浸しの靴を履いてる。寝てる間もずっと。お風呂やシャワーの間はまた違う種類の面倒さがあるけど、それ以外は何をしている間もずっと水浸しの靴を履いてる。そんな不快感。

座ってる姿勢から立つのも、立ってる姿勢から座るのも、歩くのも、横になるのも、自転車に乗るのも全部、ナプキンのポジショニングを気にしなきゃいけない。動きたくないから家にこもっていたとして、トイレに行くのすらだるい。

腰がどんより重い。イメージとしては紫色でドロドロした痛み。かと思うと急に刺すような痛み。便意を伴う腹痛のときの痛み。

普段と違う姿勢をとりがちだから、腰の背面が疲れる。夜寝てる間も無意識のうちにナプキンのポジショニングを気にしてしまう姿勢になっているからラクじゃないし、熟睡できない。だから朝起きた時すでに疲れている。

衣類や布団を汚したときの絶望感はヤバイ。まず見た目がショッキングだ。人間の血って見慣れてるようで見慣れてなくて、やっぱり生活からどこか離れてて、赤い染みが目に飛び込んできた瞬間いつも殺人事件みたいでクラッとする。出先で衣類を汚したときの絶望感はもっとヤバイ。なんとかして隠さなければならないのだ。何か別の服、隠せるような羽織もの、絶対に男性に見せてはならない。

脳の動きが鈍くなる。ものごとを悪く考えがちになる。気持ちが落ち込む。生理のせいだとわかっているけど、でも落ち込むものは落ち込む。今自分が抱えてる悩みごとや面倒ごとが必要以上に膨らんでさらに体の動きを鈍くする。食器も洗濯物もたまる。ごはんを食べるのもだるい。バファリンやセデスなど薬は、-50を-10にしてくれるけど、どうしても0以上にはならない。

そして最悪なのが、終わってもまた来月同じ憂鬱がやってくるということ。