無限ワンアップ・改

さゆゆのメモ箱

0806 麻薬。過食&嘔吐&下剤

下剤に依存している友達がいる。彼女はもう数年、下剤を常用しているという。

「下剤に依存」って聞くと、普通は「ああ、便秘がちなんだろうな」と思うけど、そうではない。

依存というものは根深い。私はアルコール依存になって、ここ数年、依存という病のヤバさが身に染みた。懲りた。だから彼女のことががメチャクチャ心配だし、そろそろやめときなよと言いたい。でも、彼女が下剤に依存する心境には私も心当たりがあるので、口をつぐんでいる。私も依存体質だ。お前だって人のこと何も言えねーだろ、という話である。

もっとも、私は下剤ではなくて嘔吐のタイプなんだけど

 

ここまでで、ピンとくる人はもうわかると思うけど、何を言っているのか全然わからない人もいると思うので一応説明します。私たちが、下剤を飲んだり嘔吐したりするのは、痩せるためである。つまり体重を減らすためだ。太ることへの恐怖から起こる行為である。自分の体重が増えることが許せない。醜形恐怖の一種。

これは実際に自分で体験して得た知識なんだけど、体重を減らすのに手っ取り早い方法は食事制限や運動ではない。排泄か嘔吐だ。体重計の数字が本当にわかりやすく減る。痩せたい女の子たちが下剤や嘔吐に走るのも仕方ない。麻薬と同じだ。あの感覚はハマる。癖になる。私は下剤をやったことはないけど、過食&嘔吐は昔していた。「どうしよう。食べすぎちゃった」という日、トイレで喉に指を突っ込んで吐く。なるべく消化される前の、食べた直後がいい。吐いたあとはお腹がぺったんこになって、モヤモヤした気持ちがスッキリする。本当にハマる。「食べすぎても、吐けば大丈夫なんだ!」という歪んだ安心。ハマる。あれは本当に良くない

(今は、「そもそもバカ食いをしない」「なるべく運動をする」という2つを心がけているので、自ら吐くようなことはほとんどなくなった)

性・食・眠の三大欲求の中で、私にとっていちばん厄介なのが食欲だ。少額のお金があればそのへんのコンビニで満たせてしまう欲求なので。どうにもコントロールがきかなかったときは、とりあえず何かを買って食べた。パンとか米とか麺類とかスナック菓子(あとストロングゼロも)。見境なく食べる食べる。マジでメチャクチャ食べる。どうせあとで全部吐けばいい(ストロングゼロも)。実は少し前も、食欲のコントロールができなくなって、コンビニのスイーツを毎日1~2個買って食べていた。嘔吐はしてなかったし、コンビニスイーツにちょっと詳しくなったから結果的に良かったけど。食べまくって苦しくて、お腹がパンパンに張って膨らんでいるのに気持ちがおさまらない、あの感覚はつらい。食べずにいられないのだ。マジで一歩も動けなくなるくらいまで食べ続ける。何かを食べている間は安心する。まあ逆にいうと、気持ちが安らぐのは食べているとき「だけ」なんだけど。(※スイーツの件は薬の副作用が原因だったので、先生に相談して服用を中止したらピタリと止んだ!よかった)

1億総SNS時代の今、モデルとかアイドルとか被写体の子で、下剤やってる子も少なくないんじゃないだろうか。たぶん、結構みんなカジュアルに吐いていると思う。人に言ってないだけで。私たちが何かに依存しないと生きていけないとしたら、過食嘔吐なんかじゃなく、たとえばタバコのほうがよっぽど絵になるし、マジョリティーになれた。

ちなみに私の現行の依存対象は、「髪の毛を抜くという自傷行為」だ。やめれん。髪の毛を抜いてる間は気持ちが安らぐ。あーあ。