無限ワンアップ・改

さゆゆのメモ箱

1002 あしほそくなりたい

母は華奢な体型だけど、話を聞くと母も中学生の頃はデブで、それがコンプレックスだったらしい。特に脚が太いのが嫌で、細くするためにいろんなことを試したそうだ。具体的には、つま先立ちをしたり、布団でエア自転車こぎをしたり、空気イスをしたりとかだ。試せそうな方法はすべて試したと言い、いろんな努力を聞かせてくれた。その中で、いちばんおもしろかったのが、「脚にラップを巻く」というものだった。これはどうやるのかというと、お風呂から出る前にふくらはぎと太ももに冷たい水をぶっかけて、ちゃんと着替えを着たあと脚にピッチリとラップを巻く。そのまま15分くらいおいて、はがして捨てて終了。これを毎日やるらしい。冷静に考えてみると、どういう理屈で脚が細くなるんだかさっぱりわからんのだが、この「ラップ巻き法」には謎の説得力があり、本当に脚が細くなりそうな気がしてしまう。風呂あがり、冷水、ラップ。なんだかこの3つの単語だけですでに脚が引き締まりそうな感じがするのだ。私は「それって効果あったん?wwwww」と母を小馬鹿にしながらも、その日のお風呂あがりはこっそり脚にラップを巻いているのだった。身体からでた蒸気でラップがパツンパツンに張り付いて、かなり滑稽な姿だった。私が高校生の頃の話です。