無限ワンアップ・改

さゆゆのメモ箱

1001 月が

ごめん全然聞いてなかった、と顔をあげると君がグーで殴る。季節は暑くなったり寒くなったり絡まっていつのまにか秋になっていた。手からこぼれたジグソーパズルが床に落ちる。今日はCCレモンを4本飲んだ。お酒もエナドリも飲んでないから別にいいのだ。だから殴らないで。約束をしよう。明日はラーメンでも食べに行こう。君の金で。

ごめん全然好きじゃなかった。でも、そのことがわかって良かった。大切なものが多すぎるから、障害者の求人サイトを×で閉じた。今日も明日も私はきっと、落としてきたものに髪の毛を引っ張られるだろう。それはそれ。受け入れて、半年ぶりに埃まみれのギターを出してみようと思った。5年後は35歳だ。10年後は40歳。それでも、何かを始めるのに今日より早い日はない。雨がなければ虹はない。窓に映った月が綺麗だ。魔法は解けない。